γ-アミノ酪酸 GABAのラベル化反応とHPLC電気化学分析

γ-アミノ酪酸(GABA)はタンパク質を構成しない水溶性のアミノ酸の一種であり、高等動物の体内では抑制性神経伝達物質として働く。GABAはそのままでは電気化学活性がなく、またベンゼン環を持たないため、電気化学検出器やUV検出器などを用いての検出が不可能である。そこで本研究では、高い電気化学活性と酸化還元の安定性を有するフェロセンカルボン酸-N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(FcNHS)をラベル化剤として採用し、GABAのラベル化を行った後、HPLC電気化学分析を行った。